民主党の小沢一郎幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる政治資金規正法違反事件で、東京地検特捜部は4日、元会計事務担当の衆院議員、石川知裕容疑者(36)らの共犯として告発されていた小沢氏を嫌疑不十分で不起訴処分とした。特捜部は、小沢氏の立件を視野に捜査を進めてきたが、現段階の証拠では小沢氏の刑事責任追及は困難と判断した。
一方、特捜部は同日、規正法違反(虚偽記載)罪で、石川容疑者と後任の会計事務担当で元私設秘書の池田光智容疑者(32)を起訴し、元会計責任者で公設第1秘書の大久保隆規容疑者(48)を追起訴した。
特捜部の調べによると、石川被告は平成16年10月に陸山会が東京都世田谷区の土地を購入した際、土地代金の原資4億円を収入として収支報告書に記載せず、土地代金約3億5千万円を支出として記載しなかった疑いが持たれている。
池田被告は17年に土地代金を支払ったように装って収支報告書に土地代金の支出を記載。19年には大久保被告と共謀し、陸山会が小沢氏に支出した4億円を記載しなかった疑いが持たれている。
【関連記事】
・
輿石氏会見「小沢幹事長は辞任する必要はない」 ・
「法令違反はない」小沢氏献金で、鹿島社長が強調 ・
安倍元首相、小沢氏の不起訴方針に「だれもが驚いた」 ・
鳩山首相「小沢幹事長は説明責任を果たした」 ・
小沢幹事長 国民が納得できる処分を ・
足りない!盲導犬“育ての親” 条件が壁…育成団体、協力呼びかけ(産経新聞)・
「法令違反はない」小沢氏献金で、鹿島社長が強調(産経新聞)・
鳩山首相「分からない」 小沢氏の道義的責任の有無(産経新聞)・
司法書士、依頼者の金着服=過払い返還金など1000万円−富山(時事通信)・
社福法人で15億円不正流用か 鳥取 県議事務所など捜索(産経新聞)